
Macro Voicesに私が定期的に参考にしている海外の経済アナリスト、リン・オルデン(Lyn Alden)が出演していました。
「Run It Hot(経済を熱く動かす)」と呼ぶ、これまでとは根本的に異なる経済環境が始まっているという内容でした。
彼女によると、もはや金融政策(FRBの金利操作)より、財政政策(政府の借金と支出)の方が経済に大きな影響を与える時代になったとのことです。
- 米国政府の借金がGDPを超える規模に
- 政府の借入が民間の借入を上回っている
- 利払い費、社会保障費、防衛費の膨張が止まらない
日本も同じ道を歩んでいる
これを聞いて、日本の状況も同じだと気づきました。私たちの国も巨額の国債を抱え、高齢化による社会保障費の膨張に苦しんでいます。
私たちが直面している現実は、まさにこの「財政支配時代」の始まりなのかもしれません。
「経済を熱く動かす」とは何か
インフレを抑制するより経済成長を優先する政策のことです。
具体的には:
- 大規模な財政赤字を続ける
- 多少インフレが高くても景気刺激を維持
- 結果的に名目GDPを押し上げ続ける
K字型経済の深刻化
この環境では「K字型経済」が進むと警告されています:
📈 上向きの人たち:
- 政府支出の恩恵を受ける業界・職種
- 資産を多く持つ層
- インフレに強い収入源を持つ人
📉 下向きの人たち:
- 金融引き締めの影響を受ける業界
- 固定収入に依存する層
- 若年層・低所得層
Project2038の見直しが必要か?
債券への厳しい見方
彼女は「債券の最悪期は過ぎたが、長期的に投資家の購買力を維持できるアセットクラスではない」と断言しました。
私のProject2038では現在ゼロですが、この見解は確定拠出年金の運用にも影響しそうです。
株式 - より慎重な選択が必要
✅ 有望とされるセクター:
- 国際株式(米国集中を避けた分散)
- 金融株(特に中堅・大型地方銀行)
- エネルギー関連株
❌ 避けるべき傾向:
- 割高なディフェンシブ銘柄
- 米国大型株への過度の集中
私の戦略とも一致する部分が多く、方向性は間違っていないと感じました。
金とビットコイン - インフレヘッジの重要性
金について:
引き続きポートフォリオの一部として推奨。
私のxGold戦略とも一致。
ビットコインについて:
規制リスクはあるものの、政治的な支持と国際競争により地位が強化される可能性が高いとのこと。
特に興味深かったのは、「金は流動性、ビットコインは簡単に持って移動できる」という指摘です。
私の少額ビットコイン保有もこの観点では理にかなっています。
エネルギー危機の警告 - 最も深刻なリスク
1-2年後の供給逼迫リスク
Aldenが最も警告しているのがエネルギー価格の高騰リスクです:
供給側の問題:
- 米国シェールオイルの生産ピークアウト
- 新規油田開発の停滞
需要側の増加:
- ドル安による新興国需要の回復
- エネルギー転換による電力需要急増
大手企業の先読み行動
衝撃的だったのは、大手テクノロジー企業が市場価格の2倍で20年間の電力供給契約を結んでいるという話です。
彼らは将来のエネルギー不足を予見し、多少割高でも安定供給を確保しようとしているのです。
Project2038への影響は:
継続すべき戦略:
- 確定拠出年金の新興国株式100%運用を継続
- 金・ビットコイン・日米個別株でのキャピタルゲイン
- xGoldによる物理金戦略は継続
調整を検討する点:
- つい先日までVG(Vnture Capital)を保有していましたがすべて売却しました。再度エネルギー関連株への投資は今後も検討価値ありです。